日本では

日本ではご周知のお降り結納という風習が古くから残されていました。今は少しずつこの風習が見られなくなってきてはいますが、一部の家庭では今でも続けられています。歌にも詠われたように花嫁は調度品を携えて嫁ぎますし新郎は資産の一部を新婦の親族に提供します。

その資産の1つに婚約指輪が追加され始めるのは19世紀も後半になってからでした。ウエディングドレスなどによるキリスト教式結婚式は明治の世になってから、知られるようになりましたが元々指輪交換なる習慣がありませんでしたから、庶民の間に普及するのにこれだけの時間がかかってしまったのです。ダイヤモンドはとても高価で一般の人が持つ事は出来ませんでしたから、真珠や誕生石をはめこんだものになります。日本国内でもダイヤモンド付き婚約指輪が一般化していった背景には、同じく少しずつ広まっていったテレビの影響もあります。

高度成長期を迎えていた国内では庶民の生活が豊かになってきた事もあってダイヤモンド付き指輪の人気も少しずつ伸びていきました。“指輪を購入するなら給料の3ヶ月分”という発想はテレビCMからの受け入りです。こうして日本の婚約という概念は少しずつ形を変えながら今日にいたっています。